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◇愛情教育、この指とまれ◇その14◇高濱優子先生の経営組織の授業vol.3 竹澤 伸一

「組織社会化」という言葉。高濱優子先生の「経営組織」の授業を取材していて出会った言葉です。私の中で消化した意味としては、学生生活を社会生活につなげていくということなのではないかと思いました。大学生は大学という独自な社会の中で生活しています。その生活を、少しずつ職業生活も含めた実社会に近づけていくということなのでは、と解釈しました。

 高濱先生は授業の中で小レポートを多用します。学生に「書かせる」という行為を通して内省(自分を振り返らせること)を促すためです。高濱先生は頻繁に会社の人事担当者と接しているため、「今、企業がどんな人材を欲しているのか」を肌で感じているのです。そこで「経営組織」上の体験談を踏まえたケーススタディをおこないながら、学生個々に「社会に出て笑われない自分づくり」をさせているのです。

 高濱先生は「経営組織」という授業を担当しながら、他のコマで「キャリアデザイン」に関係する科目も担っています。「キャリアデザイン」とは職業人としての自分を創りあげていくこと。即ち自分を「社会化」することです。名産大の学生は日々、高濱先生に背中を押されながら、社会人・職業人に近づいているのです。

(つづく)