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◇愛情教育、この指とまれ◇その15◇高濱優子先生の経営組織の授業vol.4 竹澤 伸一

 高濱優子先生の「経営組織」の授業は授業だけでは完結しません。授業で育成された学生たちが、やがて社会貢献を果たしていきます。例えば企業研修での「伝え役」への成長。

 20代前半で新入社員となって、「経営組織」の中でどういう役割を果たすのか。上司の命令だけに従う毎日なのか。それとも企業研修(例えばOJT即ち「働きながらの研修」)の中で、同期に先んじて「伝え役」になれるのか。高濱先生の授業で学んだ学生は、皆を巻き込む話し方を身につけていくので、多くは「伝え役」となって、即戦力として重用されていきます。

 そしてやがて「経営組織」の中で30歳から45歳に当たるミドルリーダーへと成長。高濱先生は別コマの「実践、キャリア研修」の授業の中で、「学生が企業にコンセプトを提案する試み」まで積み上げています。来るべきミドルリーダー層への成長への期待を込めて、学生の中にあるリーダー性を目覚めさせる試みです。

 今の世の中で社会貢献に目を向けない企業は生き残ってはいけません。学生を即戦力として、そしてやがてミドルリーダーへと成長させる高濱先生の授業は、学部教育の段階で社会貢献を志向しているのです。

(つづく)