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◇愛情教育、この指とまれ◇その16◇楠奥先生・高濱先生が育てているもの 竹澤 伸一

 「社会人基礎力」という言葉をご存知でしょうか。経済産業省が平成18年に打ち出した考え方です。「3つの能力/12の能力要素」からなり、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と定義づけられています。

 1つ目の能力は「前に踏み出す力」。その要素として「主体性」「働きかけ力」「実行力」の3つがあります。過去8回の連載から、楠奥先生・高濱先生両方の授業から身につくことがわかります。

 2つ目の能力は「考え抜く力」。その要素として「課題発見力」「計画力」「創造力」の3つがあります。特に楠奥先生の授業から身につくことがわかります。

 3つ目の能力は「チームで働く力」。その要素として「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」の4つがまずあり、特に高濱先生の授業から身につくことがわかります。そして残りの「規律性」「ストレスコントロール力」は両方の先生の授業で身につくことがわかります。試しに過去8回の連載を読み直してみてください。

 このように名産大の授業は、バラバラに存在するのではなく、見事な連携プレーが行われているのです。

(つづく)