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◇愛情教育、この指とまれ◇その39◇松下奈美子先生の社会認識系の授業vol.5 竹澤 伸一

 名産大には他の4年制大学と同様、「ゼミ」があります。1、2年生が「教養ゼミ」、3、4年生が「専門ゼミ」と分かれています。「教養ゼミ」では主に大学生活に必要な知識と技能を身に着け、「専門ゼミ」では主に卒業研究と就活(就職活動)準備に取り組みます。今まで本連載で紹介した先生方も、これから紹介する先生方も、皆さんゼミを担当しています。徹底した少人数教育を基本としている名産大なので、特に専門ゼミの定員は1桁の人数となります。

 松下先生のゼミだから通称「松下ゼミ」。少人数ですが多士済々です。その4年生の卒業研究のテーマを2つほど。「(仮称)運動部顧問の大変さを軽減させる方法」「(仮称)通学カバンの重さを軽減させる方法」。言わば「軽減シリーズ」です。私流に解釈すれば教育社会学の大テーマです。前者は名古屋大学の先生がずっと警鐘を鳴らし続けている問題でもありますし、後者は決して埋もれさせてはならない問題です。かつて中学校教員を約30年務め、大半を部活動の顧問として生きてきた私にとっても、見逃すことのできないテーマです。

 おそらく2人の学生は、松下先生から様々な「社会認識のピース」を学んで、このテーマにたどり着いたものと思われます。

(つづく)