NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その42◇丸岡稔典先生の社会福祉系の授業vol.2 竹澤 伸一

 金曜日1限「福祉と環境」、同2限「ビジネス能力検定Ⅱ」。名産大秋学期(後期)の丸岡先生の授業順です。それぞれに数十名の受講者が集っています。そしてその中に1・2限連続して受講している学生が少なからずいます。

 「1限では、障害者と介護者、障害者と健常者のコミュニケーションがいかに困難かを説き、2限目では、社会の中、特にビジネスの現場で求められるコミュニケーション能力の大切さを説いているんだから、学生さんは混乱するでしょうね。」丸岡先生は屈託なく語ります。私にはむしろ、両者(コミュニケーションの困難さと大切さ)を立場・場面によって巧みに考えさせている丸岡先生の授業技法に驚嘆させられる思いがしました。

 しかも丸岡先生は、名産大の代名詞の1つであるインターンシップ事業(短期と長期長期は3か月、派遣先は海外・農山村・地域企業のいずれか)の導入やコーディネーターも手がけているのです。

 コミュニケーションの困難さと大切さ、その両方を十二分に知り尽くし、立場・場面によって使い分けることの重要性を肌で感じられる丸岡先生だからこそ、インターンシップに派遣される学生を粘り強く支えられるのだろうと納得できました。

(つづく)