NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その43◇丸岡稔典先生の社会福祉系の授業vol.3 竹澤 伸一

 丸岡稔典先生は実に謙虚な方です。お話を伺っている最中ずっと、「私のような人間の授業に関心を持ってくださる学生の皆さんに感謝したい。」と何度もおっしゃいます。いわゆる「教員慣れ」してくると、学生に対して傲慢になってくる教員をたまに見かけます。丸岡先生の「腰の低さ」に触れさせていただいたおかげで、私も改めて自分の日頃の言動を振り返ることができました。感謝。

 そんな丸岡先生だからでしょうか。「丸岡ゼミ」の運営がとてもユニークです。ある時は百人一首大会、またある時は参禅会。百人一首ではゼミ学生同士のコミュニケーションを高め、参禅会では座禅を通して自己との対話を促す。丸岡先生の「仕掛け」には常に対話(コミュニケーション)が意図されているのです。

 さて丸岡先生の「地域産業論」の授業。「ないものねだりからあるモノ探し」というユニークなコンセプトのもと授業が展開されています。「地元学によるまちづくり」を体験するのがポイントです。だから愛知県内の大中小の企業の特徴を知り、伝統産業の実際も見ます。思うにこれも学生と企業とのコミュニケーションの企画。丸岡先生の授業はいつでも「対話」であふれています。

(つづく)