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◇愛情教育、この指とまれ◇その68◇吉永茂樹先生の実学教育系の授業vol.2 竹澤 伸一

 「商業科教育法で学ぶことは学校現場へ出た時に即、活用できる内容」と吉永先生。3学年時に1年間じっくりかけて、授業のやり方を学びます。この段階に来たら教職課程も仕上げに近い段階。秋学期(後期)の授業を終えたら数ヶ月後には教育実習に出かけるのです。

 「教員には生徒指導が付きもの。はっきり言って毎日が生徒指導の連続。特にHR(ホームルーム)が大事。教員としてHR担当ができて、ようやく一人前。そこで大事なのが目線。生徒と対峙する時は目線を上げないように。あくまでも生徒目線で接することが大事なのです。」

 吉永先生とお話ししていて、気づかされたことがあります。それは教員としての原点。学生(生徒)との接し方です。私も中学校教員として約30年、生徒に対する「目線」の持ち方を間違えて失敗したことが限りなくあります。吉永先生は幾分後輩の私に対しても、きっと諭すようなお気持ちで「目線」の話をされているのではないか。あるいは良き同僚として、共に目の前にいる学生に対して、その学生の「目線」に合わせて教育をしていこうと促されているのではないか。

 吉永先生の元からは、きっと生徒に限りなく寄り添う「優しい目線」の教員が育っていくに違いありません。

(つづく)