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◇愛情教育、この指とまれ◇その86◇林敬三先生の経営情報系の授業vol.2 竹澤 伸一

 「例えばメルカリとヤフオク、あなたならどちらを選びますか?」と問われたら何と答えますか?おそらく大半の消費者は、「時と場合による」と答えるでしょう。ではこの「時と場合」はどのような基準で分けているのでしょうか。多くの人はたぶん「感覚」だろうと思います。そこで林先生。「どっちが購入者にとって有利か、データ分析するのが、例えば『Eコマース論』の授業なのですよ。

 「Eコマース」とは何のことでしょう。解説には「電子商取引」とあります。「ネットショッピングと同義」などと書いてあるものもあります。もともと「ネットショッピング」はCDや書籍などを、会社からネットを通して購入することから始まりました。ところが今では「購入する相手」が会社には限らなくなりました。「個人対個人の商取引」が当たり前になってきたのです。典型的なのが「メルカリ」や「ヤフオク」。でもこの2つも形態が微妙に異なります。

 「Eコマースを手がける企業が、業界内でどのように『棲み分け』を図っているのか、授業内で分析していきます。情報とビジネスをクロスさせる科目が『Eコマース論』です。」と林先生。ビジネスの線引きや棲み分けを理解することができれば、日常生活にも職業選択にも役立てることができます。

(つづく)