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◇愛情教育、この指とまれ◇その103◇名産大のリアルな学生像 金島未来さん vol.1 竹澤 伸一

 金島未来(カネシマ ミキ)さんは名産大の4年生。もうすぐ卒業を控えています。私が金島さんと具体的に出会ったのは昨年春。「教育実習事前指導」という授業でした。この授業は、教育実習に赴く直前に、最後の確認として実施されるものです。受講者は例外なく授業をやってみせます。そこで担当教員は複数の目でチェックします。指導案(授業案)も詳細に検討します。声の出し方や立ち居振る舞いに至るまで確認します。

 金島さんは、事前準備が図抜けていました。授業の流れに沿った資料の準備が完璧でした。そこで私は、あえてきつく対応したのを覚えています。「必ず改善して実習に臨みます。」全員の指導が終わった後、金島さんは私にこう告げました。「本物だな。」私はそういう印象を持ったのを覚えています。

 今から約4年前、金島さんは愛知県内の商業高校から名産大にやってきました。「はじめは高卒で就職を考えていたんですよ。でも教員免許を取りたくて、ぎりぎりのタイミングで大学進学に切り替えました。まるで私を待っていたかのように、名産大に合格することができて、私はとてもラッキーだったと思います。」

 ラッキーなのは私も同じ。最後の1年間だけだけど、金島未来さんの存在を知ることができました。

(つづく)