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◇愛情教育、この指とまれ◇その112◇名産大のリアルな学生像 石田進くん vol.2 竹澤 伸一

 「社会科見学でもあるまいし、大学生が大学近接の市役所に行くことなんてありませんよ。」と屈託なく語る石田進くん。そうか、そうだよね。出身地から一時的に住民票でも移してない限り、大学地元の市役所とは接点なんてないか・・。でもそれなら余計にチャンスじゃん。私はそう考えました。

 石田くんと出会った私の授業、「地域環境認知論」の2回目。「私は大学生とともに『エコ隊』を結成したいと思っています。とりあえず、今ここにいる受講者の皆さんがメンバーです。」こう話した途端、またも石田くん。「先生、『エコ隊』って何ですか?」

 「エコ隊」とは、私が中学校社会科教員をしていた時に、主に「選択社会科」の受講者を中心に結成していた「こどもエコクラブ」のことです。「エコ・ECO・〇〇中・探検隊」と称していたので、通称「エコ隊」。地域で環境にやさしい活動をしている企業等を探検してきました。実動18年間で、メンバーは1186人。

 「先生、『エコ隊』っておもしろそうですね。」「それで市役所に行って、環境のことを取材するんですか?」石田くんを皮切りに次々と発言が続きます。私が予想していた以上に、名産大の学生の皆さんは、「取材という学び方」に意欲的なんだなと思いました。

(つづく)