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◇愛情教育、この指とまれ◇その118◇名産大のリアルな学生像 山村一成くん vol.2 竹澤 伸一

 「どこの自治体でも、燃えるごみの収集は、だいたい週2回ですよね。収集のコストから考えて、この頻度が合理的なのかも知れないですね。」と山村一成くん。尾張旭市役所環境課への取材日程が決まり、受講者がグループを作り、取材時の質問内容を検討している時の発言です。「でも『ごみ出しカレンダー』を詳細に検討してみると、改良の余地はたくさんあるよね。子どもさんがいる家庭だったら、思わずお手伝いしたくなるような、小さい子に対する仕掛けを含んだカレンダーになるような提案をしたらどうかな?」

 山村くんは、それこそ「スポーツリーダー」の資格をめざせるようなアスリート。面白いことに授業中に話し合いをさせると、一味も二味も違う資質を開花させます。「口火を切る」「発言を調整する」「話の方向性を変える」「頃合いを見計らってまとめる」等々。高校野球や大学野球を通して日々揉まれていくと、「口火」「調整」「まとめ」が日常になります。大学4年生まで、小学校以来10数年にも及ぶ野球人生を全うした山村くん。野球の競技力を上げるだけではない、人間力アップの機会が、部活動にも授業にもあります。それが名産大の日常の姿。

 「いい話し合いをしているね。」と私。「普通に毎日のことですよ。」と山村くん。

(つづく)