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◇愛情教育、この指とまれ◇その146◇名産大のリアルな学生像 菊川翔太くん vol.2 竹澤 伸一

 菊川翔太くんが目を向けたのは「国際金融」だけではありません。例えば「気象予報」のような「キャリア教育科目」にも注目したのです。「気象予報」が「キャリア教育科目」に位置づけられているのは、国家資格である「気象予報士」試験に合格し得る知識・能力を身に着けることを、授業の目的としているからです。

 学修内容としては、「大気と天気」「風」「雲」「雨・雪」「台風」「気象と環境」などが挙げられます。しかも、この授業の特徴として、「情報をまとめ要点を報告する」ことがシラバス(授業計画)の後半に求められています。つまり単に「気象予報」の知識を学ぶことに留めず、学んだ情報をまとめて演習形式で報告することが組み込まれているのです。受講者がお互いに報告し合うことで、確かな知識・スキルの定着を図ることができるのです。

 菊川くんは言います。「名産大の授業は、聞きっぱなしで終わらないことが良いところだと思います。振り返りの仕方は授業ごとに違いますが、知識やスキルが確かに身に着いたかどうか自己確認ができることは、やはり個々の学生を思った愛情教育の表れなんだと思いますね。」

 次回、菊川くんが4年間「やり抜いた」、ある挑戦について紹介していきます。

(つづく)