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◇愛情教育、この指とまれ◇その154◇名産大、卒業研究コンテストの意味 vol.4 竹澤 伸一

 「名産大、卒業研究コンテスト」の、各コース代表者大会の様子です。高校生の皆さまが主な読者ということを想定して、聴講(取材)した私の感想を中心にご紹介します。

 最初の発表。「ご自身のインスタグラムマーケティングの体験記」。1年間を通して、「インスタ映え」する投稿を定期的に行い、データ分析。何が「いいね。」を増やすのか、詳細に考察し、会場をうならせました。

 2番目の発表。近隣大学との共催イベントを運営した大学生の、GRIT(やり抜く力)得点の分析。心理学の最新知見の1つである分析法を応用した発表。高い学術性に、会場から称賛の声が上がりました。

 3番目の発表。回転寿司4大チェーン店の経営分析。かつて業界1位だったチェーン店が、なぜ最下位に転落したのか、アルバイト体験も活かした迫真性のある発表。最後は自らの経営再建案で見事に締めました。

 4番目の発表。自動車所有者のエンジンに関する意識調査。実際にユーザーに対して質問紙法で調査し、例えば環境にやさしいとされるEV(電気自動車)への志向性などを分析。ユーザーの本音をあぶり出しました。

 5番目の発表。人工知能が人間に与える影響の調査と考察。すばらしいのは、ご本人が実際にプログラムを開発し、人工知能と会話し分析までしていること。人工知能の限界性も指摘し、納得させられました。

(つづく)