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◇愛情教育、この指とまれ◇その163◇福本陽介先生の言語活用系の授業 vol.3 竹澤 伸一

 「英語(語学)に向かう姿勢は、学生1人1人が皆違って良いと思っています。」と福本陽介先生。ある学生は、語学の単位を満たす目的。別に英語に特別興味があるわけではない。でも、それでも英語に触れてもらえればきっと何かが残る。福本先生には確信があるようです。

 「例えば学生1人1人にTOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)への受験を勧めています。何点かという結果を問うためではありません。受験が確実に1つの経験値として残るからです。」と福本先生。受験は社会を知るきっかけになると言います。「ある企業は、TOEICのスコア〇〇〇点以上を求めています。それはなぜなのか、という気づきです。スコアを求められることで世の中の流れをつかむことになるし、自分の目標設定にもつながります。」

 「『ビジネス英語』はもともと論文英語を読むオムニバス(複数の先生が持つ)科目でした。その授業中、座席を移動してサークル(輪)をつくり、学生と論文内容についてディスカッションもしましたね。」と福本先生。言語活動への誘い方は多種多様のようです。

 「学生には、わからない単語の申告をあえてさせます。どの学生がどの単語を知らないかを知る。これが学生を知る原点です。」

 福本先生、やはり「1人1人」なのですね?

(つづく)