NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その167◇岡村聖先生の環境科学系の授業 vol.2 竹澤 伸一

 「竹澤先生、先生はCO2(二酸化炭素)が見えますか?」岡村聖先生にずばり質問されて、私は本当にドキドキしてしまいました。「世間では毎日のように、地球温暖化による自然環境や人間社会に対する深刻な影響が話題になっています。けれど個人として、どれだけの人が危機感を持っているでしょうか?だから私は、学生や研究者とともに、むしろ二酸化炭素を主役にして、大胆に『見える化』しようと企んでいるんですよ。」と岡村先生。

 そこで登場するのが「CO2測定器」。目に見えない二酸化炭素を「見える化」し、イメージ化に貢献する、現状では最強のツールです。私は思わず聞きました。「岡村先生、例のドローンを使ったCO2の測定・・。」待ってましたとばかりに岡村先生。「そうです、ドローンによるCO2の測定。様々な財団等の助成もいただき、名産大でついに始まりました。すでにホームページにもアップされていますよね。」

 岡村先生によれば、上空20mから30mでの測定値と、地表での測定値とでは全然違うのだとか。同じ町でも地域によってバラツキがあり、測定している学生や研究者には、「腑に落ちる結果」となっているとか。「実は、特に人間活動そのものが、CO2測定には大いなる『ノイズ』になっているんですよ。」ん?ノイズ?ノイズって何だろう?

(つづく)