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◇愛情教育、この指とまれ◇その170◇岡村聖先生らが育てている環境認識と環境行動 竹澤 伸一

 台湾の北西部に苗栗(ミャオリー)県という自治体があります。そこの環境保護局と名産大は、2012年度から環境教育研究プロジェクトを共に実践してきています。「地域のCO2濃度調査に基づく環境教育(CO2環境教育)」の実践です。現地の小・中・高等学校と協力して、CO2測定器を駆使して、子どもたちの環境認識を確かなものとしています。

 さらに同プロジェクトの一環として、苗栗県環境保護局は環境教育の副読本を発刊しました。それに携わった1人としても、岡村先生を挙げることができます。現在、名産大が進めている「ドローン研修」、即ち学部の学生や大学院の院生も参加してのドローンの操作トレーニングが、やがて台湾におけるCO2濃度測定とコラボする日も来ると思われます。

 さて、ここで岡村先生も教授陣の1人でもある、名古屋産業大学大学院環境マネジメント研究科について、少しだけ触れておきます。環境マネジメント研究科は、博士前期および後期課程が設置され、環境マネジメントに特化した「高度職業人」を育成しています。前記の副読本の執筆・翻訳・刊行に関して、あるいはドローンを活用したCO2の測定にも、院生は深く関わり力を発揮しています。

 伊藤雅一研究科長を中心に運営されている大学院環境マネジメント研究科の動向については、後日改めて詳報する予定です。

(つづく)