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◇愛情教育、この指とまれ◇その173◇アクティブラーニングは学生が主役 vol.3 竹澤 伸一

 「学生(生徒)を主役にするために、小・中・高・大の教員が心しなければならないこと」って何だかわかりますか?「学生(生徒)の顔と名前を一致させること」。言い換えれば、1人1人の学生(生徒)の名前を覚えることです。

 「なーんだ、そんなことか。」と思いますか?でも「識名率(シキメイリツ)」、つまり教員が直接関わっている学生(生徒)の名前を、正確に何%覚えているかという率(割合)を、自信を持って100%と言い切れる教員は、何%いるでしょうか。ちなみに「識名率」という言葉は、私の造語(勝手につくった言葉)です。

 多くの方々にお叱りを受けることを覚悟で記すと、この「識名率」は、小・中・高・大と進むに従って下がって行くと思います。自分の学級に限らず、小学校の先生は子どもの名前を実によく覚えています。ところが中学校の先生になると、何クラスも授業を担当するため、時として生徒の名前を失念することがあります。でも私が知っている多くの中学校教員は、「生徒顔写真一覧」を毎日のように見て、生徒の名前を覚えようと努力していました。

 高校の先生、そして大学の先生はいかがでしょうか?私は、名前も知らない学生(生徒)を目の前にしては、怖くてとても授業などできません。

(つづく)