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◇愛情教育、この指とまれ◇その185◇アクティブラーニングは学生が主役 vol.15 竹澤 伸一

 10個の質問を携えて、90分1本勝負の尾張旭市役所環境課への取材開始です。名産大から速歩きで10分かかる市役所に小走りで8分で到着し、さっそく会議室に案内され、挨拶、自己紹介もそこそこに質疑応答を開始しました。学生たちも環境課の職員の方々も、ものすごい集中力を発揮しました。

 10個の質問は5色に分かれていました。ごみ収集を問うもの、生ごみ処理を問うもの、マイバッグ(エコバッグ)に関するもの、リサイクルに関するもの、そして市民との連携に関するもの。取材の前週まで、議論に議論を重ねて学生たちが紡ぎ出した質問群です。質問を考えることで学生は認識を深め、成長し、教員(私)は彼らのダイバーシティー(多様性)の更なる変化を感知するのです。

 環境課の職員のMさんとYさんは、事前送付した学生たちの質問に対して回答書を準備してくださっていました。しかも取材後の学生の更なる勉学のために、関連資料まで用意してくださっていました。その誠実さに、取材に赴いた学生たちは痛く感激していました。全体の奉仕者たる公務員の在り方を改めて知ったことになります。

 アクティブラーニングは教室だけで行うものではありません。行ってみて、会ってみて、聴いてみて、話してみて、初めてわかることがあるのです。

(つづく)