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◇愛情教育、この指とまれ◇その195◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.5 竹澤 伸一

 「私の夢は、人の心を見ることのできる、人の心の痛みを感じることのできる教師になることです。」A君は言い切ります。私はA君のこの言葉に、素直にジーンとしてしまいました。特に「人の心を見る」と表現しているところ。

 屁理屈を言えば心は「見え」ません。でも、生徒(学生)の心の中を「見よう」と努力するのが教師と言えるでしょう。では、どうやって「見る」のか。ずかずかと土足で相手の心の中に入り込んだって、「見える」ものではありません。かつてA君を支えた教師たちは何をしたのか?ただひたすらA君の話に耳を傾けたに違いありません。即ち、徹底した「傾聴」。

 A君は言います。「自分と同じように苦しんでいる、生徒の気持ちを理解できる教師を目指して頑張っていきます。」手前味噌ですが、名産大にはA君の努力を根底から支える、システムもスタッフもそろっています。A君、改めて名産大へようこそ。

 A君は、「人の心」に多大な関心を寄せているため、「心理学」に熱い視線を送っています。以前、本連載でご紹介したように、名産大では「心理学」に特化したコースが今春から立ち上がりました。気鋭の教員も新たに赴任いたしました。A君、あなたはドンピシャのタイミングで、名産大に舞い降りましたね。

(つづく)