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◇愛情教育、この指とまれ◇その198◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.8 竹澤 伸一

 阿蘓品祐輝(アソシナ ユウキ)くんの夢。「人として大切なことを伝えていきたいのです。その理由の根底は、母の教えと少林寺拳法の教えにあります。」

 阿蘓品くんのお母さまは、「人の気持ちを考えなさい。人として、とても大切なことだよ。」と、繰り返し繰り返し説いたそうです。それがあまりにも度重なるので、阿蘓品くんは一時、聞く耳を持たないこともあったとか。

 そんな阿蘓品くん。小学校5年生の時、少林寺拳法拳法と出会います。その教えに、こうあります。「自分の幸せだけではなく、相手の幸せも考えて行動しなさい。『半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを。』」

 「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを。」どうですか、読者の皆さま。阿蘓品くんは、お母さまの日頃の教えと重なって、一気に腑に落ちたのです。自分を導く言葉として消化したと言って良いかも知れません。

 「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である。」50年近く剣道に携わっている私も、子どもや若者の、あるいは自分自身の「人間形成」を意識してきました。礼に始まり礼に終わるのが剣道。常に自分だけではなく相手のことも考えて稽古しています。まさに「半ばは自己、半ばは他人。」相通ずるものがあります。

 ではなぜ阿蘓品くんは名産大へ?

(つづく)