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◇愛情教育、この指とまれ◇その213◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.23 竹澤 伸一

 「自分の母校に戻って、最終的には野球部の監督になる。」というC君の「夢」。もちろん目指すは甲子園への出場。そして、いつかは、大阪桐蔭や智弁和歌山のような強豪校に勝って全国制覇したいという「大志」。ぜひ応援したいと思います。

 ところで「高校野球の監督論」を調べ尽くしたNくんに教えられたことなのですが、名将と言われる高校野球の監督さんは、例外なく「人間教育」、「人格教育」に力を入れているそうです。必ずしも「勝利至上主義」ではないのですね。

 私が、ゼミ生のNくんに教えられ、ゼミ内の議論を通して深く心に刻んだ言葉があります。それはある監督さんが言った「凡事徹底」という言葉。簡単に言えば、「当たり前のことを、当たり前にやる」ということ。

 この監督さん、ある高校に転勤したら、挨拶はできない、掃除はサボるのオンパレード。野球部とて例外なし。そこで「凡事徹底」を数年間。野球部は見違えるように強くなり、常勝軍団へと変貌。そこで私は、長年指導してきた中学校剣道部の事例を披露。ある県の常に全国上位の成績を収めている中学校剣道部の部員たちは、大会会場のすべてのトイレのスリッパを、自主的にそろえることで有名だと。

 「凡事徹底」この言葉も、C君に贈ります。

(つづく)