NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その250◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.60 竹澤 伸一 

 オリンピックの女子ウェイトリフティング競技で、金メダルを獲って「世界一」になること。これが、畑地明日香さんの「1つ目の世界一」。実は畑地さんには、もう1つ狙っている「世界一」があります。それは「世界一の中学校社会科教員」になること。

 ん?「中学校社会科教員世界一」って何?どうやって決めるの?いえいえ、生徒を「世界一」にするということです。生徒に密着して、個々の特性を発見して、「この生徒は、ここが世界一」という資質を身に着けさせて卒業させるということです。

 畑地さん自身、小学校時の「ある先生」から、代表として活動する才能を引き出してもらったのだとか。そのことがきっかけで、孤立気味の生活から脱却し、多くの友だちを得ることができたそうです。

 畑地さんのお話を聴いているうちに、私は自然にSMAPの『世界で一つだけの花』を思い出していました。「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」。私から言わせれば、「ナンバーワン」でも「オンリーワン」でも良いのです。その生徒が「唯一無二の存在」だということを、本人に気づかせてあげられれば良いのです。

 畑地さんは平井先生に磨かれて、きっと「ナンバーワン」のオリンピアンになります。私は畑地さんに向き合って、「唯一無二の先生」になってもらえるよう努力したいと思います。

(つづく)