NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その285◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.25 竹澤 伸一

 「今、自分自身、何になりたいのか、はっきりしていないんです。」錦古里拓海くんは、ひと言ひと言?みしめるように言います。「早く、やりたいことを見つけて、目標に向かって頑張りたい。」とも言います。

 そこで私から次のひと言。「自分のやりたくないこと、やれそうもないこと、絶対にできないことを、とりあえず100個挙げてみて。そうすれば、自然とやりたいことが見えてくるかも知れないよ。」

 例えば、私自身のやりたくないこと。人にお世辞を言うこと。エコヒイキをすること。意味のないウソをつくこと。(これが常に私の3箇条。)この3箇条で、就くことのできる職業が、かなり限定されます。間違っても政治家にはなれません(笑)。

 続けて、金儲けのために他人を出し抜くこと、他人がつくった物を売ること、他人の資産を売買すること。この3つで、さらに職種が限られてきます。私の教え子の中には、車のディーラーもいれば、銀行員もいますが、私は私自身の仕事としては「ノーサンキュー」です。(断っておきますが、これらの仕事を否定しているわけではなく、感謝し、尊敬もしています。あくまでも自分の仕事としてです。)

 錦古里くん、こんな「消去法という選択眼」もあるのです。否定、そして消去の中から己を発見していく。今度、やってみませんか?

(つづく)