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◇愛情教育、この指とまれ◇その295◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.35 竹澤 伸一

 「現在の私は、試合には出場していません。でも、少しでも試合に出られるように、毎日練習を頑張っています。」福村涼太くんは、名産大サッカー部の一員です。ご自身が言うように、「結果の出せる選手」を目指して、毎日練習に打ち込んでいます。

 話は変わりますが、私は中学校剣道部顧問として、1000人近くの部員を育ててきました。読者の皆さまがご存知かどうかわかりませんが、剣道の団体戦は控えの選手も含めて登録が7人です。男女とも監督をしておりましたので、1回の大会に登録できる選手の最大値は14人となります。すると、男女とも8番目の生徒は選手登録できません。登録の日の朝まで、胃が痛くなるほど悩みます。

 週末ごとに遠征を繰り返していたので、練習試合等では、すべての部員を試合に出場させるよう配慮はしていました。だから、試合経験のない部員は皆無でした。けれど公式戦に関しては、残念ながら試合で使えた選手は、使えなかった選手よりもはるかに少なかったです。毎年たくさんの部員が入ってくれていたので、公式戦の選手選びは最大の悩みでした。

 でも中学生部員たちは、1人残らず真摯に稽古に励んでくれていました。今の福村くんのように、真面目にコツコツと取り組んでくれていました。部員の宿命、顧問・監督の悩み。福村くん、自分を信じて頑張ってほしいと思います。

(つづく)