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◇愛情教育、この指とまれ◇その309◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.49 竹澤 伸一

 「私にとって、ゼミの存在はとても大きいですね。」こう語るのはCくん(仮名)。「高校生までの価値観とはまったく違う、出会ったことのない考え方に大きな刺激を受けました。」

 Cくんは、東北地方のある県で育ちました。そこで長らく、スポーツマンとして大活躍してきたのです。その競技に思いっきり打ち込んできた結果、ある面、価値観の近い友人・知人の中で生活をしてきたのです。

 ところが名産大に来ると、47都道府県をほぼ網羅した出身の学生たちと出会います。スポーツなど縁もゆかりもない若者とも、毎日交流することになります。唯一のつながりは、「現代ビジネス」を学びにきていること。そこで、昨年は、多様な価値観の渦の中で、戸惑いながら、ある面楽しみながら、過ごしてきたと言います。

 Cくんにとって、ゼミの先生との出会いも大きかったと思います。1・2年生は教養ゼミなので、担当教員との出会いは偶然の要素が強いです。Cくんは2年間とも、「情報ビジネス系」の先生と出会いました。お二人とも、ふだんはAI(人工知能)やアルゴリズム、情報倫理などを研究している方です。Cくんにとって、おそらく未知の分野の方々だったでしょう。

 こうした「初物の刺激」をたくさん受けられるのも、多様なビジネスがあふれる名産大の強みなのです。

(つづく)