NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その315◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.55 竹澤 伸一

 Dさん(仮名)は、1年生の科目履修で、ほぼ「フル単」(取得できる単位の上限まで合格すること)でした。しかも各科目の成績が、ほとんど「S」か「A」という快挙を成し遂げました。アスリートとして活躍している中でのこの成績、大変すばらしいです。頭が下がる思いです。

 申し遅れましたが、Dさんは商業高校出身です。そこで科目選択も、商業科あるいは情報科の影響が出てきます。例えば「基礎簿記」や「簿記演習」などの商業系科目、「ソフトウェア概論」や「情報倫理」などの情報系科目に、高い関心を示しました。

 また、アスリートとしての素養を上げるための科目選択も忘れていません。「健康と運動の科学」「スポーツビジネス概論」「スポーツ社会学」「スポーツ経営学」などがそれに当たります。本連載で何度も登場した「二兎を追う者」にバッチリ当てはまっています。

 さらにDさんは、「教育原理」や「特別活動の指導法」に加え、「職業指導」や「マルチメディア」などの商業・情報系の科目も取っています。将来、高校の商業科や情報科の教員になり得る道も視野にいれているのです。

 Dさんの学びの傾向は、「名産大女子の学びの理想像」の1つです。商業・情報に関する資格取得のベースになる学びを第1とし、アスリート関連科目を第2とし、しかも教職も模索していく。二兎どころか三兎、まじめなら無理なく追える道。名産大女子の将来は、間違いなく開けています。

(つづく)