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◇愛情教育、この指とまれ◇その325◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.65 竹澤 伸一

 実はEくん(仮名)は、母校に帰って高校野球の指導者を目指しています。そのための教員免許の取得も目指しています。そもそも私自身、剣道部の指導者になりたくて中学校教員になった面もあるので、Eくんの志望には大いに共感するところがあります。

 そういえばこの夏の甲子園大会、100回の記念大会ということで盛り上がりましたね。私も夜の番組等で見ていたのですが、特に準決勝の 金足農業対日大三高の試合が印象に残っています。試合内容もそうですが、選手1人1人が育っているなあという感じが持てたのです。そこにはやはり指導者(監督)の存在があります。

 金足農業の中泉一豊監督。金足農業が母校で甲子園の出場経験もあります。監督であるとともに環境土木科の実習助手も務めています。「50m離れた相手に指示を届ける声出し」「全力校歌」が指導の基本です。

 日大三高の小倉全由監督。夏の甲子園全国制覇2度の名将です。実は社会科教諭。「小倉監督は父親以上の存在」「小倉野球は日本一だと証明する」と選手に言わしめる、愛情たっぷりの硬骨漢です。

 タイプは違いますが、お二人とも名選手・名チームを育てるスペシャリストであり、ともに教壇にも立っています。Eくんが目指すべき典型事例を、このお二人に見ることができると思います。

(つづく)