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◇愛情教育、この指とまれ◇その331◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.71 竹澤 伸一

 さて、気になるFくん(仮名)の半期✖3の単位取得状況は?何とすべて上限のフル単位でした。さっすが「己に厳しい」Fくん、お見事と言う他ありません。教養も、専門基礎も、専門も、もちろんゼミも、おまけに?教職も、取るべき科目を着々と自分のものにしています。

 しかも教養も、専門も、実にバランスの良い取り方をしているのです。たぶんそれは、「将来の目標が、未だ模索中」だからです。「今、やれることを確実に積み重ねていくことが、自分の将来を創ることにつながる」と考えているからです。取り得る科目の上限に挑戦し続けるのは、多様なビジネスが名産大の授業にあるからだと思われます。自分の将来の可能性を広げるために、今できることの上限ギリギリまで挑戦を続けるという考え方には、無条件で共感できます。

 ところがFくんはこうも言うのです。「私は自分に甘い人間だし、時々だれてしまう時があるんです。」読者の皆さま、こんな発言をするFくんを、どう思われますか?

 別れ際にFくんはこんなことを言いました。「今、やらなければいけないことと、今、やれることを区別するのって、とても難しいですね。先生は、どう思いますか?」私もFくんに感化されて、考え続けたいと思います。そして、こんな話をFくんとできたことを、うれしくもあり、誇りにも思います。

(つづく)