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◇愛情教育、この指とまれ◇その343◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.3 竹澤 伸一

 私が「俊英」だと認定し、「プロ志向」を持っている人だと判断している野上夢斗くんの物語の続き。

 野上くんは、名古屋市のど真ん中にある著名なホテルで、現在、アルバイトをしています。「ホテルマナー等、将来役立つことが学べるから」という理由で。

 実は、私の教え子の1人に、東京ディズニーリゾートの系列のホテルで、若くしてコンシェルジュを務めている者がおります。ご存知のように、コンシェルジュの職域は大変広く深く、お客さまの実に多様なニーズに対応しなければなりません。当然、国際的なホテルなので、風俗・習慣が異なる外国人への対応も日常茶飯です。

 その彼と、時々会って話すと、日常の学びが凄まじいのです。絶えざる語学力の向上、読書やセミナーを通した教養の蓄積。おそらくですが、野上くんも、身近にいるホテルマンたちから、日々、刺激を受けて学んでいるのではないかと思われます。一流ホテルでのアルバイトは、「プロ志向」を持つ野上くんには、うってつけの仕事と言えるでしょう。

 申し遅れましたが、そもそも私が野上くんと知り合ったのは、私が担当する「環境ビジネス」の専門科目である「地域環境認知論」を受講してくれたからです。そこで私は、野上くんの「素質」を発見したのです。

(つづく)