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◇愛情教育、この指とまれ◇その345◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.5 竹澤 伸一

 「実は私、将来は陰のプロデューサーになりたいんです。」野上夢斗くんは、そう言ってニッコリしました。うむむ、「陰のプロデューサー」って何だろう?

 「ぶっちゃけ、誰かのために『縁の下の力持ち』になりたいってことです。誰かを支えて、その人が世に出て活躍するのを応援するというか、何かを制作して良い評価を得るのを手助けするというか、そんなイメージを『陰のプロデューサー』って呼んでいるんです。」

 野上くん、つまりこういうことですか?スポーツの世界なら、選手を引き立てるコーチとかマネージャー。ビジネスの世界なら、経営者を盛り立てるコンサルタント。ひょっとして芸能の世界なら、文字通りのプロデューサー、即ち表に出ない制作者。

 だからなんですかね、この夏に行ったインターンシップ先が、地元密着、地域に根ざしたケーブルテレビだったのは。ケーブルテレビの使命は、まさに地域振興の応援団。地域に埋もれてしまいがちな人やモノをクローズアップして、とりあえず活躍や周知を後押しするという。野上くん、自分で自分を目立たせるのではなく、誰かを輝かせたいのですね。

 たまたま、ある機会に、そのケーブルテレビの責任者が、野上くんを手放しで褒めていましたよ。良かったら、ウチに来てほしいって。野上くんの「俊英」さは、短期間で伝わるのですね。

(つづく)