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◇愛情教育、この指とまれ◇その384◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.44 竹澤 伸一

 「地域環境認知論の授業を通して、アクティブラーニングの本当の意味を知ることができました。」三ノ宮弘貴くんは、弾むように話します。「黒板に、ただ内容を列記して説明するだけの講義や、プリントの内容をダラダラとしゃべるような講義は、本当に時間がもったいないと思います。アクティブラーニングの授業には、ああでもない、こうでもないと、考える場面がたくさんあります。自分の地頭(じあたま)を使って、何度も何度も考えるからこそ、知識や考え方が定着するのだと思います。」

 これほど的確に、アクティブラーニングの本質を語ることができる三ノ宮くん。さすがだと思います。

 ところで世間には、アクティブラーニングについて、偏見とも思えるような誤解が、まだまだあります。「アクティブラーニングは発表が命。とにかく発表していれば良い。」「見た目に発表が多い授業なので、さも活性化しているように見えるが、実は中身はスカスカなものが多い。」もしこれを三ノ宮くんが聞いたら、「何もわかっていませんね。」と一笑に付すと思います。

 「対話的で深い学び」、これぞアクティブラーニングの本質です。課題や内容を理解した上で、プレゼンや対話によって深めるのです。三ノ宮くんには、「人と会話を弾ませる資質」があるので、より広く深く学ぶことが可能なのです。

(つづく)