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◇愛情教育、この指とまれ◇その387◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.47 竹澤 伸一

 岡﨑航大くんは硬式野球部の選手です。「3年生になったので、3年生としての自覚のあるプレーを心がけています。」と言います。

 ここから先は私見です。私は大学教員になってから、およそ500人の硬式野球部員を見てきました。中学校時代の教え子で、大学野球までやりきったプレーヤーを含めると、1000人を超える野球部員を知っています。

 大学生も3年生を迎えると、いわゆる「見切り」の時期を迎えるようです。つまり、大学卒業後に、どういう形で野球を続けていくか、あるいは野球と関わっていくのかを「見切る」のです。

 岡﨑くんが、どのような「見切り」をお考えなのかは、突っ込んで聴いてはいません。おそらく岡﨑くんは、自分の中での「1つのゴール」を想定して、日々、プレーしているのだと思われます。

 実は私が、野球部員以上に「見切り方」を知っているのが、剣道部員です。大学まで剣道に携わった人は、何らかの形で「生涯剣道」に移行していきます。私のように、中学校で指導者になり、今は地域の剣道を側面から育てている者も大勢います。

 ただ、野球と剣道が決定的に異なるのは、野球にはプロの道があることです。ここが剣道との「見切り」の違うところです。

 岡﨑くんが大事にしてきた野球人生。それがどうなっていくのかも見守っていきたいと思います。

(つづく)