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◇愛情教育、この指とまれ◇その388◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.48 竹澤 伸一

 「とても深く印象に残っているのは、楠奥繁則先生の授業ですね。色々な会社のコンセプトについて、ケーススタディのように検討していくのですが、事例が豊富で、かつ具体的で、まるでその会社の中にいるような錯覚に陥ってしまうこともあり、深く深く学ぶことができましたね。」岡﨑航大くんは、記憶をたどりながら言います。

 「そして最後は、自分の(企業運営の)コンセプトを決めて、さらに具体化するんですよ。将来、起業などを考えている人には、たまらなく面白い場面であったと思いますよ。」

 ここで、楠奥繁則先生の「地域ビジネス論(経営戦略・マーケティング)」のシラバスを、少し覗いてみましょう。まず、企業の基本戦略の作り方を学びます。続いて、「コンセプト」つまり理念のようなものと、「ブランディング」価値づけについて学びます。さらに「マス市場」、即ち誰でも知っているような商品市場に絡む企業の検討に入り、「ニッチ市場」、即ち隙間産業の分析もおこないます。注目すべきは、授業中に外部講師の企業人に来てもらうこと。講師の話も受けて、グループワークも実施します。

 もともと、所属する高濱ゼミで、企業を訪ねている岡﨑くんなので、楠奥先生の仕掛けは、大いに「腑に落ちる」ことになります。これぞ「ゼミと授業の実践的なコラボ」。名産大には、このような有機的な連携が随所にあるのです。

(つづく)