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◇愛情教育、この指とまれ◇その392◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.52 竹澤 伸一

 「竹澤先生と、共に取り組んだ『特別活動の指導法』という授業で、私は授業に対する概念が変わりました。」廣島大基くんに、そのように言われて、私は思わず照れてしまいました。

 廣島くんは、こう言いました。「竹澤先生と、共に取り組んだ」と。この言葉に、まさにアクティブラーニングの本質が込められています。「特別活動の指導法」の授業では、例えば学校現場で年年歳歳おこなわれている学校行事を、「今の時代目線」と「生徒目線」でどのように改編していくかを、徹底的に議論しました。廣島くんが言う通り、学生と私とで、「新しい学校行事像」を「共創」していったのです。

 「学校現場は、基本的に学習指導要領に則って運営されているけど、この授業で創る特別活動は、『昨年と同じ』『従来の方針に従って』は止めよう。」というコンセンサスによって進めていきました。「ただし、生徒の安心・安全と、保護者・地域の理解は、常に念頭に置いてね。」と留意しながら。

 大学の授業は、というより、大学の授業だからこそ、「今、現にあるもの」の確認や、「従来からの慣行」のおさらいであってはいけないと思います。授業の中で改善点を見つけ、より良いものを「共創」せねばと思います。

 「疾風怒濤」の体験者である廣島くんだからこそ、「共創」の喜びがわかるのだと思います。

(つづく)