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◇愛情教育、この指とまれ◇その401◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.61 竹澤 伸一

 「社会科教育法、社会科・公民科教育法、商業科教育法、そして情報科教育法。すべて通年科目の4単位です。果たして、この全部を取り切れるか、自分の限界に挑戦です。」小川翔くんは、一歩も引かないぞという目を私に向けて語り続けます。「それに、もう1つの挑戦。大学の学費を、できるだけ多く、アルバイトで賄いたいのです。」

 小川くんの、週当たりの授業スケジュールは、売れっ子芸人並みに真っ黒です。個々の授業の予復習、それにアルバイト。1日の時程は、それこそあっという間に過ぎ去って行っているでしょう。

 しかも小川くん、以前、福嶋翔悟くんのところでご紹介した、尾張旭市教育委員会を通した「学校生活補助員」まで、定期的にB中学校(仮名)で務めているのです。もはや脱帽の域です。おそらく、365日24時間、プライベートな時間を確保するのが困難な状態かも知れません。

 でも小川くん、これはある意味、実態を反映したシミュレーションをしていることになるのかも知れませんよ。今、世間では、学校現場の教員の、勤務実態のブラック度が、ようやく表に出始めています。私などからすると、正直、「今さら感」が強いです。でも、日々、「生身の子どもたち」に対峙しているので、教員の勤務は過酷にならざるを得ない部分はあります。小川くんの現在の過酷さ、良き準備かも知れませんね。

(つづく)