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◇愛情教育、この指とまれ◇その402◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.62 竹澤 伸一

 小川翔くんが「教員になるために」、現在履修している科目を挙げてみます。「社会科教育法」「教育課程論」「教育行政学」「生徒指導論」「教育相談」「情報科教育法」「社会科・公民科教育法」。このラインナップに加えて、様々な「ビジネス科目」を履修しているのです。

 面白いなあと思うことがあります。「生徒指導論」と「教育相談」の並行履修です。学校現場で「生徒指導」というと、読者の皆さまは何を思いつかれますか?もしかすると、生徒指導担当の先生なのではないでしょうか?

 生徒指導担当の先生の固定的なイメージ。まず体育の先生。そして、厳しい先生。さらに毎朝、毎夕、校門に立っている先生。何か悪いことをしたら、特別指導のために呼び出しを受ける先生・・。

 ところが、現在の学校現場では、生徒指導担当と教育相談担当は、限りなく近い立場にあるのです。教育相談担当は、カウンセリングマインドを持って、1人1人の児童・生徒に当たりますが、近年の生徒指導担当教員に要求される資質も、このカウンセリングマインドなのです。生徒指導と教育相談は、一見ハードとソフトの真逆な対応に思えて、今はその垣根が、ほぼなくなりつつあると言って良いと思います。

 名産大の教職課程担当教員は、全員、学校現場の経験値を持っています。小川くんは、現場に裏打ちされた実践教育で育成されています。

(つづく)