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◇愛情教育、この指とまれ◇その413◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.73 竹澤 伸一

 「BtoCの接客が向いているのか、BtoBの法人営業が向いているのか、結局、走りながら考えることになるでしょうね。」國枝裕くんは、いつものゼミのミーティングで、仲間を前にして、屈託なく語ります。「この前お世話になった、自動車販売会社のインターンシップでは、お客様のタイプに合わせた、4種類の接客術を学んできました。接客の仕事は、思いの外、奥が深くて、あれからずっと考え続けています。本日は見学だけのつもり、というお客様を、その場で買う気にさせる接客術というのが、確かにあります。卒研のために、ずっと考えてきた『視点』とも、共通する部分があるので、勉強になりますね。」

 國枝くんは、口癖のように「立派な社会人になりたい。」と言います。「立派な」を具体化するため、自分の中の職業イメージを膨らませています。

 ある日、私は國枝くんに、こんな話をしました。「國枝くん、常に2を足して1を引いていくといいと思うよ。」國枝くんは、しばらく考えていましたが、やがて、「先生、なるほど、よくわかりました。」と、ニッコリしました。

 読者の皆さま、私が國枝くんに行った言葉の意味が、おわかりになりますか?「2を足して1を引く。」思慮深く、「立派な社会人」をめざしている國枝くんには、まさに「腑に落ちる」助言だったと思います。

(つづく)