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◇愛情教育、この指とまれ◇その443◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.13 竹澤 伸一

 「社会人(職業人)になったら、若いうちからキャリアアップして、尊敬される逞しい人材になりたいと思っています。」伊藤祥弥くんは、澄み切った目で語ります。

 それを聴いた私、伊藤くんに、こんなことを質問しました。「伊藤くんさ、人材と『人財』の違いって、説明できるかな?」読者の皆さまは、いかがでしょうか。

 伊藤くんは、ウエディング施設やレストランを幅広く展開している企業に、就職することになりました。伊藤くんが、アルバイトで働いているレストランに、たまたまこの企業の社長さんが立ち寄って、「君の接客はフレンドリーで、抜群にいいね。」と言われたことが、この会社の面接を受けるきっかけになったそうです。まさに劇的な出会いであり、伊藤くんのフレンドリーさが、取り結んだご縁です。

 さらに伊藤くん、最後の社長面接で、社長さんの社員に対する思い、ひいては会社に対する思いに感動したそうです。社員を、単なる人材ではなく、1人1人をかけがえのない「人財」と思ってくださっていると。社長面接と言えば、志望動機の最終確認などと固いイメージがありますが、こんな社長面接もあるのですね。

 ですから、もちろん伊藤くんは、人材と「人財」の違いを、熱く私に語ってくれました。まもなく社会人として巣立とうとしている伊藤くん。その入口で、「人は宝物」であることを自覚している伊藤くん。きっと、素晴らしい人生を送ることと思います。

(つづく)