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◇愛情教育、この指とまれ◇その456◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.26 竹澤 伸一

 「4年生になって、春先に、改めて教育実習の事前指導がありました。教育実習に対しては、正直、不安で不安でたまらなかったのです。」岩川嘉雅くんは、当時を振り返るように言います。「でも、私の授業を改めて見てくださった竹澤先生が、『大丈夫、普通にできているよ。』と言ってくださったので、胸のつかえが、すうっと降りていくのを感じ、不安がかなり解消されていったのを覚えています。」

 「教育実習に対する不安」、ものすごくよくわかります。「就活に対する不安」「単位取得に対する不安」「レギュラーになれるかどうかの不安」等々、大学生になっても、いや大学、特に4年生だからこそ、「不安」だらけになるのです。

 でもね、こうも言えると思うんです。真面目に、誠実に、自分自身のことを考えているからこそ、「不安な気持ち」になるのだと。いい加減に考えている人には、そもそも「不安」という感情は起こらないのだと。

 岩川くんは、就活について、ぎりぎりまで二択で迷いました。4年生の春先で、早々と行き先を決めてしまう学生が多い中で(それはそれで、もちろん良いのですが)、本当に最後の最後まで迷いました。当然、「不安」だっただろうと思います。でも、岩川くんの「不安」は、「意味のある不安」です。自分にとって、納得できる「解」を導き出すための、重要なプロセスなのです。

(つづく)