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◇愛情教育、この指とまれ◇その457◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.27 竹澤 伸一

 「自分の生き方を後悔したくはないので、本当に最後の最後まで迷いました。」岩川嘉雅くんは、吹っ切れたように言いました。「ある会社に、契約社員として入社します。そして同時に、『社会人サッカー』のチームに所属してプレーを続けます。」

 私は、この「岩川くんらしい選択」を応援したいと思います。人生は二度とないのです。自分がやりたいことをやったら良いのです。

 岩川くんは、「社会人サッカー」について、「そこそこやれたら。」と言います。つまり、1日、1週間、1か月、1年のすべての時間を「サッカー漬け」にはしないのです。契約社員の仕事も大事にするのです。浅田真央さんではないですが、「ハーフハーフ」という関係に近いのかも知れません。

 こういう「ハーフハーフ」な生き方、案外良いかも知れません。近年、色々な会社が、「副業」を認めるようになってきました。認めるどころか、奨励する会社まで現れています。

 もちろん、岩川くんにとって、契約社員と「社会人サッカー」、どちらかが副業というわけではありません。いわば、両方とも本業というわけです。

 「両方とも本業」、即ち「二兎を追う生き方」。本連載で、何度か書きましたが、「二兎を追う」のは、名産大生は得意です。様々な「現代ビジネス」に溢れている名産大キャンパス。岩川くんのような「複合型人間」も育っています。

(つづく)