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◇愛情教育、この指とまれ◇その494◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.64 竹澤 伸一 

「グループワークで愛知用水の歴史と現代の役割について調べて、プレゼンまで持っていけた時は、とても充実感がありました。」飯野裕司くんは、資料をめくりながら話します。「今年は水環境に限定して追究しようということで、他のグループは水源であるダムを調べたり、広域下水道について調査したりと、とても多彩になりました。我々のグループは、『愛知県の水環境の原点を知りたい』となり、愛知用水をターゲットにしました。で、調べていくうちに、かえって謎が深まって、興味深かったです。」

 

「それとですね・・。」さらに飯野くんは続けます。「竹澤先生の地域環境認知論の授業の影響で、教育実習の授業スタイルも見えて、なおかつ『大学院に行って研究活動がしてみたい』という願望が膨らんだような気がしています。」なるほど、大学院進学のきっかけの1つが、「課題設定・調査・プレゼン」という、典型的なアクティブラーニングにあったのですね。

 

その後、飯野くんは、伊藤雅一先生の授業である「環境政策論」と出会い、大学院での研究テーマを絞り込んでいきました。生まれ育った愛知県瀬戸市の環境政策についてリサーチし、教育実習やサッカーのコーチとしてもお世話になっている、瀬戸市の子どもたちのための有用な環境政策について、時間をかけて研究を深めていきます。

 

「研究の原点は、卒業研究でも考えた社会貢献にあります。」飯野くん、意欲満々です。

 

(つづく)