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◇愛情教育、この指とまれ◇その519◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.19 竹澤 伸一

数日前に、企業に出すレポートの相談に来た学生が、こんなことを言いました。「高校の時、生物を選択していなかったので、生物多様性って言われても、よくわからないんですよ。それで、この授業を取ってみました。」ふむふむ、前向きですね。

「外来種」「絶滅危惧種」「生態系ピラミッド」「物質循環」・・、「生物多様性」に関連する用語は、わかっているようで、なかなか説明しずらいですよね。

「この授業は、基本的にはパワーポイントを使った講義型です。でも、確認問題や小テストのフィードバックがきちんとあるので、助かりました。小テストが仲介役を果たして、細かいところが確認できたので、理解が進んだと思います。」

こんな話をしている時に、別の学生が研究室に入ってきました。「〇〇〇先生の授業だよね。質問すると、本当に丁寧に教えてくれるからいいよね。〇〇〇先生のゼミの連中に聞くと、とにかくいつでも丁寧だって言ってたよ。」

小テストで確認、という手法は、知識を定着させるのには有効です。「即時強化」という原則に照らしても、小まめなフィードバックは、学生にとってはありがたいものです。「アクティブラーニング」の肝の1つとして、「質問による評価」の過程があります。「質問」は、この授業の場合、「小テスト」になります。

「私たち学生は、教える先生の研究領域の専門家ではありません。なんとか理解をしようと頑張りますけど、むずかしい面があります。その点、〇〇〇先生は、私たちのそばにいつもいてくださる感じなので、ありがたいです。」

(つづく)