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◇愛情教育、この指とまれ◇その521◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.21 竹澤 伸一

ある授業の「授業評価アンケート」の自由記載欄に、「身になる授業でした。」と書かれていました。「身になる授業」って?例によってリサーチ開始です。

ここで読者の皆さまに質問です。「ショウガイ スポーツ」の「ショウガイ」には、どんな漢字が当てはまりますか?答えは、「生涯」と、「者」を補えば「障害」になります。この授業のゴール付近には、「障害者とスポーツ」と「生涯スポーツ」があります。

この授業を取っていた学生たちのコメントです。

「スポーツをするだけではなく、栄養面のことを真剣に考えて実践することができる人が、真のアスリートなんだってことが理解できました。」

「男性から見て、女性がスポーツをするのを、指導者の視点でどう支援すれば良いのかを、徹底的に考えさせられました。」

「私も含め、けっこう安易に、『指導者になりたい』『コーチになりたい』って言います。でも安全管理とか危機管理とか、セクハラやパワハラの問題とか、指導者には重い責任があるんだって思い知らされました。でも私は頑張りたいです。」

「スポーツビジネスとかスポーツマネジメントとか、自分は言葉だけ知っていて、きちんと内容を理解していなかったなあと思いました。この授業をきっかけに、考えながら自分の競技に打ち込むようになりましたが、それだけでは足りないんだということがよくわかりました。」

「この授業をきっかけに、パラリンピックへの見方が大きく変わると思います。」

こうしたコメントを聴いているうちに、アンケートの回答が思い出されました。「身になる」って、こういうことなんですね。

(つづく)