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◇愛情教育、この指とまれ◇その525◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.25 竹澤 伸一

「レポート発表などがためになった。」ある授業に対する、「授業評価アンケート」の学生のコメントです。ん?このタイトルの授業に「レポート発表」だって?さっそく学生へのリサーチ開始です。

「もちろん自己紹介や他者紹介に始まる、会話が中心の授業です。でも先生は、『英語文化圏についての理解も必要』と言います。言葉の背景に、その国の、その地域の文化があるってことです。深いなあと思いました。」なあるほど、私との会話の際にも、笑顔で強調されていることと同じです。「言葉は文化」。

「授業では、レポートの提出を求められます。たとえばクイーンの曲を聴きます。先生が若干の解説をした後で、『この曲、この歌詞、どう思った?どう感じた?』と聞かれます。それをレポートに仕上げて提出するのです。」なるほど、なるほど。クイーンの曲の背景には、英米文化圏がありますよね。言葉を覚えて会話することも、もちろん大事ですが、感性をフル動員して、「文化を感じて」こそのコミュニケーションなのでしょうね。

「もう1つレポートがあって、私は『ロッキー・ザ・ファイナル』をDVDで観て、レポートを書きました。それを、皆の前で発表した時には、この授業の奥深い意味が、ひしひしと伝わってきましたね。」

一方で場面設定に基づいた英会話演習をおこない、一方で作品に触れつつ英語圏の文化を探究し、レポートにまとめ発表する。会話力アップのモチベーションが高まり、立体的なコミュニケーション力が高まる授業として感服いたしました。

(つづく)