NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その542◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.42 竹澤 伸一

2年生の秋学期、3年生から所属する「専門ゼミ」の希望調査がおこなわれます。名産大は少人数教育が特徴なので、各「専門ゼミ」の人数の上限は10人となります。厳しいことで知られる(本当です)竹澤ゼミには、なぜか希望者が多く、選考に苦慮しています。私が学生に常々言っていることは、「早起きできない人は、竹澤ゼミは無理」ということです。

まあどうにかこうにか選考も済み、今年度も3・4年生の「専門ゼミ」がスタートしています。3年生に対しては、2年生時の選考の過程で、「のっけから共同研究で卒研の開始」を告げています。3年生は10名。それを2グループに分けて、ゼミの1回目から共同研究のテーマを話し合わせます。テーマが決まったら、即、文献研究に入ります。5月末には、それぞれのパートで原稿を書き出し、何回も推敲を重ね、ブラッシュアップをしていきます。夏季休暇中に調査をおこない、それも加味して秋口にはパート原稿の完成を見ます。そこで、パートを集約し、冬に向けて学術論文の体裁に整えます。3年生の3月には、昨年度に創刊した竹澤ゼミ研究誌『最新現代ビジネス研究』(ISSN取得済)に、2本の学術論文を掲載します。

つまり、3年生のうちに、卒業研究の論文編は、実質終了になります。そして3年生たちは、『最新現代ビジネス研究』を1冊、カバンの中に携えて、厳しい就活戦線に立ち向かうのです。履歴書の筆頭項目である「ゼミナールなど」には、堂々と自信を持って、自分たちの共同研究の成果を記すことができます。

読者の皆さま、『最新現代ビジネス研究』に掲載した学生たちの共著論文は、いずれネット等で検索可能になります。まぎれもなく「学生が主役のアクティブラーニングの成果物」です。

(つづく)