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◇愛情教育、この指とまれ◇その545◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.45 竹澤 伸一

では、竹澤ゼミの就活への取り組みは、どのようにおこなわれているのでしょう。ポイントになるのは、10月に催される名産大と名経短大の合同大学祭にあります。そこで竹澤ゼミは、「就活シンポジウム」を実施するのです。

「就活シンポジウム」のプログラムは、ざっと次の通りです。まず、「3年生のインターンシップ報告」。続いて「4年生の就活報告」。最後に、お世話になっているリクルート業界の方のミニ講演。

この「就活シンポジウム」は、ゼミ生には申し訳ないのですが、私の半強制によって実施します。ではなぜ半強制にするのか?「インターンシップ報告」をしなければならないと「圧」をかけると、3年生の秋までにインターンシップに行かなけれならないからです。同様に、「就活報告」をしなければならないと「圧」をかけると、1日でも早く内定をもらわなければと、自分自身にプレッシャーをかけなければならないからです。

読者の皆さまは、どのように思われるかわかりませんが、私は、人間には「ほどよい圧」が必要だと思っています。過剰かつ理不尽な「圧」は、ただのパワハラです。でも、特に大学生にとって、(ゼミ担当)教員による「ほどよい圧」は、結局、彼ら自身の成長のためには、欠かすことのできないものだと思っています。

電話でもラインでもつながっている私とゼミ生の関係。「名産大の長期・短期インターンシップに参加するよね?」「就活ナビのサイトから、インターンシップ情報を検索している?」という日常的な「ほどよい圧」は、彼らの自覚を促し、行動へと駆り立て、(たぶん)最後は感謝となって終わると確信しています。

(つづく)