博士前期課程・博士後期課程の概要

研究科の設置趣旨と概要


 名古屋産業大学は2004年に、環境に関する教育・研究における
社会科学分野で、ビジネスの即戦力として必要とされる専門知識や
技術の習得と臨機応変に対応できる思考能力を持つ高度職業人を
育成し、その基盤となる研究開発を環境マネジメントに特化させた
特色を持つ「大学院環境マネジメント研究科修士課程」を設置し、
社会人教育に重点を置いた教育・研究を進めてきた。

 その後、環境というキーワードを軸として、社会環境も大きく変化
し、2005年に環境をテーマに開催された「愛・地球博」を契機に、
多くの企業の環境への関心の高さと、環境への取り組みが紹介され、今後益々高度な環境マネジメントが事業者や行政の多くの分野で求められることが確実になった。

 本学はこうしたニーズに応えるべく、博士前期課程では育成できない「更に高度な職業人」(一例として、環境部門の指導者や審査能力を持つ人材)の育成を目標に、名古屋産業大学大学院環境マネジメント研究科環境マネジメント専攻博士後期課程を設置した。

 博士前期課程では、進路先で環境マネジメントの推進、改善、提言、更に研鑽を重ねることで担当部門の環境マネジメントのリーダーが出来る人材の育成を、博士後期課程は、前期課程を基礎として、より高度な教育を行い、更に高度な職業人として、次代を担う環境マネジネントの教育・研究者や、企業・行政・NPOでの環境マネジメントのリーダーとして社会に貢献できる人材を育成することを目標とする。

 博士前期課程の第一年次では、環境マネジメントに関わる幅広く高度な知識の学修を教育の核とし、第二年次では修士論文作成のための特定テーマの研究を主に教授する。しかし、問題の本質に深く迫る経験を持ち、真に創造的、先導的な人材の育成は2年間では難しい。

 博士後期課程の学修対象分野は前期課程と同じではあるが、3年間に亘る長期の教育・研究の過程で、博士号取得者の指導による更に高度な講義・演習、現場体験、特定テーマに絞った徹底的な研究指導等により問題の本質に深く鋭く迫る経験を積ませることにより、これからの社会に求められる更に創造的で、先導的な人材〈高度専門職業人〉を育成することを目指したい。

研究科の分野

 本研究科博士後期課程は、既設の現代ビジネス学部を基礎とし、博士前期課程(環境マネジメント研究科)修了後更により高度な教育・研究を実施する機関とする。学部、博士前期課程、博士後期課程の授業科目を一貫して有機的に結びつけ、教育研究効果を高める。
「社会科学」・「自然科学」・「環境工学」三位一体の環境教育は、学部・大学院を一貫した本学の教育理念である。

現代ビジネス学部

 現代ビジネス学科に配置されている専門科目は、ビジネス領域科目、情報社会領域科目、環境情報領域科目に、人間環境マネジメント学科に配置されている専門科目は、マネジメント領域科目、文化環境領域科目、環境心理域科目に分けられており、博士前期課程での授業科目を学修する上での専門に関わる基礎的な部分をカバーする。

博士前期課程は環境経営マネジメント関連と環境社会マネジメント関連に専門分野を配置。

 各領域に配置された科目を単独であるいは複数組み合わせ基礎として、より専門的に学修する。

環境経営マネジメント関連
企業や行政の活動が”環境”を抜きには考えられない時代に入り、環境にやさしい経営について、環境技術・環境経営・環境会計などを学び総合的にマネジメントする力を強化する。

環境社会マネジメント関連
環境共生型社会を目指しての都市計画・行政サービス・環境計画などを学び、インフラ、システム、ルールづくりなどを専門的に学修する。環境意識の向上や環境配慮型のライフスタイルを実現する力を強化する。

環境マネジメント研究科(博士後期課程)

博士後期課程は、ともすれば特定分野(主に指導教員の専門分野)へ教育・研究が偏ることを回避し、社会が「博士」に求める該博な知見の獲得と、環境マネジメントの広い分野の知見をより深く学ぶことができるよう、環境経営マネジメント関連と環境社会マネジメント関連を統合して行う。博士前期課程の教育を受け継ぎ、より更に高度な環境マネジメントについて学修する。三年間に亘る論文指導に専門分野で必要な特殊研究(授業科目の欄に掲載)をからませて、研究・学修する方法で成果を確実なものとしたい。

博士後期課程の履修指導および研究指導

履修・研究指導の方法

本研究科の研究指導(博士論文指導)体制は、複数指導体制とし、研究指導は主研究指導教員の研究指導科目(特殊研究)で行い、研究テーマに関連した教員を副研究指導教員とする。

第1年次(基礎段階)
博士後期課程進学者は進学後直ちに指導を受け、課程修了期限内の博士学位取得を目指す研 究計画書を作成する。研究指導では、学位論文作成の基礎力養成の「特殊研究」による指導を受け、当該院生の課題分野の具体的な指導(「論文指導」)を受ける。

第2年次(発展段階)
発展段階である2年次は「特殊研究」及び「論文指導」により研究を発展させる。

第3年次(完成段階)
完成段階である第3年次は専ら「論文指導」により論文の完成、執筆、学会誌への論 文投稿等を積極的に進め学位論文完成を目指す。完成段階修了資格(=学位論文提出資格)の認定を受けた後、学位論文が審査され、博士の学位を授与される。

[ 特殊研究」による研究指導 ]
研究指導教員による「特殊研究」は該博な知識を持つことを社会から要請される「博士」 の素養を涵養することを目的とし、研究指導教員がセミナー形式などで行う研究指導に 参加し、当該分野についての知識の幅を拡げる。

[「論文指導」による研究指導 ]
当該院生の主研究指導教員および副研究指導教員により行う学位論文作成を目指した指導。 この指導により院生は指導する教員それぞれの専門分野における知見を深めつつ学位論文 完成に向けて研究を進める。