◇愛情教育、この指とまれ◇その30◇荒川真吾先生のトレーニング論、他の授業vol.1 竹澤 伸一

 荒川真吾先生は新進気鋭の体育学の研究者です。しかも現役のウェイトリフティングの競技者でもあります。そこで、「ウェイトトレーニングや体幹トレーニング、トレーニングと呼ばれるものは、やるのも・見るのも・教えるのも大好き」となります。実際、私の隣の研究室にいる荒川先生は、授業、研究、会議、学生対応以外の時間に、それこそ寸暇を惜しんでトレーニングに励んでいます。

 ではそんな荒川先生が授業を通して何を学生に伝えているのか。ずばり、「スポーツはビジネスになる」ということ。「スポーツで飯を食う人間になろう」ということです。

 荒川先生は言います。「野球やサッカーを競技者として実際にやっている(やってきた)人間が道具を開発したり売ったりしたほうが、未経験者がそうするより説得力がありますよね。」なるほど。また、こうも言います。「アナリスト(分析者)として、あるいはサポーター(支援者)としてスポーツビジネスに携わる人材を養成したいと思います。」なるほどねえ。例えば「広告・宣伝部門」でもスポーツビジネスに携われる道もありますね。

 競技者でありトレーナーでもある荒川先生。理論(座学)と実技を融合させる授業に、しばらく密着していきます。

(つづく)