◇愛情教育、この指とまれ◇その129◇名産大のリアルな学生像 大城晧介くん vol.3 竹澤 伸一

 「別にどんな競技でも一緒だと思うんですが、アスリートって練習と試合しかないんですよ。」と大城晧介くん。「でも、すでに高校の時も監督の先生に気づかされていましたけど、名産大に来て、平井一正先生(本連載71~74で登場)や荒川真吾先生(本連載30~33で登場)の教えには、納得というか、感動させられました。」

 大城くんの言う「教え」とは何か。ずばり「コンディショニング」です。私自身、毎日のようにお二人の先生と接していますが、体調を崩されているところを見たことがありません。色々伺うと、ストイックに自己管理されているのです。その生き様を、学生に「生きた教材」として見せたり、個々の部員の体調を科学的な方法を駆使して把握したり、授業を通して多くのアスリートに伝えたり・・。大城くんが思わず「納得」と「感動」というのもうなずけます。

 「スポーツがビジネスになると、お二人の先生をはじめ多くの方々に言われるのを、正直、最初は半信半疑で聞いていました。でも卒業された先輩や、ウエイトリフティング部関係の方々をつぶさに見ていると、これも納得せざるを得ませんでした。自分自身、就活の方向がなかなか決まらない時期がありましたが、戦っていく気持ちはずっとありました。」

(つづく)