◇愛情教育、この指とまれ◇その858◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.48竹澤 伸一

「人見知りという負荷」が取れた福嶋翔悟くん、縦横無尽に活躍しています。少し前までは、名産大でもっとも歴史のある大所帯の部活動のマネージャーとして、内外を問わず連絡調整をとっていました。そして現在は、アルバイト先で新人のアルバイト生の指導をしつつ、ある学校現場に、「教育支援員」(ボランティア)として、定期的に出向いています。

さてここで、「教育支援員」について触れてみます。多くの読者の皆さまもご存知の通り、小・中・高を問わず、学校現場は様々な困難に直面しています。大きな問題としては、「いじめ」「不登校」「インクルーシブ」・・等々。小さな問題としては・・、紙幅が足りなくて書き切れません。

そういう困難を抱える学校現場としては、「温かい心を持ち、子ども好きな、意欲ある若者」のニーズが大変高いです。そこで、各自治体の教育委員会は、年間を通して「教育支援員」(「学校支援員」「教育ボランティア」等、呼称は様々です)を求めています。福嶋くんは、先に取り上げた小川翔くんとともに、市教委に登録して、現場に配属されています。

ここで少し視点を変えます。私は、中学校勤務の時、毎年のように教育実習生を受け入れていました。正直、実習生を受け入れると、数週間に渡って、超勤の上に超勤が重なるので、学校現場では、あまり歓迎されない雰囲気があります(教員は、かつて自分がたどった道であるにも関わらずです、笑)。でも、読者の皆さまが、よくご存知の通り、私は「天邪鬼」なので、実習生、大歓迎でした。

理由は単純明快。最新の知見と、エネルギーを、実習生からもらえるからです。恥ずかしい話ですが、携帯電話やスマホの知識、パワポンの裏技、ゲームやアミューズメントの攻略法等々を、私は実習生から教えてもらっていました。その代わり(笑)、教員としての基礎技・応用技を、ずいぶん伝授した覚えがあります。

教育実習生をクラスに受け入れると、クラスが活性化します。おそらくこれと同じことが、福嶋くんや小川くんの派遣先でも起こっていると思うのです。小・中学生にとって、気楽に話せる「教育支援員」の存在は、大変大きいです。先生も助かります。そして福嶋くんは、そこでさらにパワーアップしたのです。

(つづく)